ノ二「連続テレビ小説『まんてん』ねー、そういえば『仮面ライダー響鬼』のロ ケも確かここでしょう？」
マカ「そっちこそ詳しいや〜ん。」
ノ二「この印籠が目にはいらんか！」はいらん

ノ二「それにしてもこの屋久島は周囲１３２ｋｍなのにどこから見てもそびえ立 っている山が凄いなー、宮之浦岳は日本百名山の一つに数えられているんだって。」
山が連なっていることから「洋上のアルプス」といわれる所以なのです。 我々はそのまま１本道をひたすら進みました。５〜６ｋｍくらい走ってところに 何か石のような物が見えてきました。

ノ二「あれ、何やろうね、石碑？何か字が彫っている。車を下 りて見てみよう。」
ジッ、そこにはラムサール条約のことが書かれていました。
ノ二「ここがラムサール条約？ラムサール条約というのは、水鳥の生息地として 国際的に重要な湿地ということだと思ったけどねー。」

この屋久島は１ヶ月に３５日は雨が降るという表現をされるくらい雨が多いので す。
その理由は、海からの湿った風が中央の高い山にぶつかり、それが降水となり多いところでは 年間降水量が８，０００ｍｍに達するのです。 雨が多いことで水を必要とする夏ウコンの栽培が指宿と同様盛んに行われてい るのです。

不思議に思いながら先に進むとその理由が分かってきました。
それはカメでした。カメにも色々ありますが『アカウミガメ』です。大きなウミ ガメの看板があり、そこは いなか浜と呼ばれている屋久島で一番綺麗な砂浜で、日本一のアカウミガメの産 卵地として有名な場所だったのです。

ウミガメは世界中に７種いてその中のアカウミガメは５〜７月頃日本だけで産卵 し、その約50％が屋久島で産卵するのです。 屋久島で孵化したアカウミガメは、北太平洋を黒潮に流されてやがてアメリカや メキシコまで辿り着きます。 そこで餌（他のカメは肉食ですがアカウミガメは海草などを食べます。）たくさ ん食べて、再び日本に向かって泳ぎだし、しばらく日本沿岸で成長してからまたこの屋久島にやってくるのです。

マカ「でも鳥とカメではねー、チョット違うような気もするんだけど・・・。」
ノ二「ラムサールというのは、カスピ海に面しているラムサールという町の名前 からとったと思うよ。
釧路湿原がそうだし、日本に３０ヶ所くらいあったはずだよ。アカウミガメも絶 滅の危険があるということなんだよ。」

マカ「それでさっきの石に永田浜という名称でラムサール条約登録湿地となってた 、と書いていたんだ。」

ノ二「アカウミガメといえば！」
マカ「といえば・・・」
ノ二「浦島太郎じゃん！アカウミガメは信仰や長寿、子宝の象徴として縁起がい い動物なんだって。」
ノ二「この浜が登録地になったことで、屋久島は縄文杉の世界遺産の島だけでな く、ラムサール条約登録の島としても注目されるようになるよ。この自然は残しておかないといけないねぇ〜」
ノ二「あっ！？あそこにいる人、竜宮城から帰ってきて玉手箱開けようとしてる んじゃない？」
マカ「それは童話！違うでしょうー、しゃがんでいるだけじゃないの？」
ノ二「ヤバイ！箱を開けないように止めてこなきゃ！」マテマテ〜
マカ「もう白いって」ぎゃははははははは
ノ二「ノ二のマスターたち、笑い過ぎ！」

続く